夏の憧憬 |
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Japaharine 夏の憧憬 夏の少年は 裸足のままで追いかけて行く 蝉の鸣き声降りそそぐ 午后の日差しを跳ねのけて 夕立が降り始めた 夏の少年は 隆々と立つ入道云へ向かい 夏になれば背伸びして 恋の夜道を歩いたり 何気なく立ちどまった あの日追いかけた 秘密の蜃気楼 夏の少年は 裸足のままで追いかけて行く 夏の少年は追いかけていた 胸の高鸣りを 白い夏に溶けてく 淡い青が色を変える顷 |
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