6月のジルバ |
---|
|
まつざき幸介 6月のジルバ いそがしく 朝の支度 惯れた手で 髪を束ね ふと见上げた 镜に あなたの颜が 浮かぶ 心に あなたを 忍ばせた ままで 今のままで ほかの人と 暮らせない わたし... 6月のジルバ 6月の雨に濡れ 心までびしよ濡れて 生まれて 初めて 身胜手な 女になる 玄関で 见送る夫 朝方の 肌の寒さに ふとはおらた シヨ-ルに あなたの 匂いがした 心に あなたを まきつけたままで 夜も昼も 朝も今も 恋しさに まみれ... 6月のジルバ 6月の雨に咲く 青紫のバラの花 死ぬまで 枯れない したたかな 女になる 6月のジルバ 6月の雨よ降れ あらってよ なにもかも あなた 乱れて 幸せな 女になる
|
|