常盘火 |
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吉冈亜衣加 常盘火 あゝ 贵方の往く道が 私の进む道 さう 肩を并べ歩く 日暮れの九十九折(つづらおり) もし 此の先 月さへ翳る时は 明々(あかあか)と燃ゆる松明(たいまつ)よりも あゝ 心の火は あの日贵方に出逢ふまで さう 燃え移るが如く 目覚めし吾が焔(ほむら) もし 此の世が 儚き仮初(かりそめ)でも 煌々(こうこう)と光る灯火よりも 言叶に出来ずとも 明々(あかあか)と燃ゆる松明(たいまつ)よりも |
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